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エフオーアイ(6253)が粉飾決算?
エフオーアイ(6253)が粉飾決算の疑いで強制捜査を受けているとのこと。
粉飾決算していたかどうかは、ともかく。
この企業の財務諸表は、一見でもすれば、すぐに投資対象から除外することができます。
ポイントは売上債権回転期間です。
平成21年3月期の財務諸表を見れば、
売上債権 228億円
売上 118億円
となっています。
信じられない長さの回転期間です。
ざっと、2年間の売上に相当する売上債権です。
このことをもって、即、投資対象から除外です。
アクションラーニングでは、「売上債権回転期間が4ヶ月を超える企業は投資対象から除外しましょう」と言っていますので、
会員の皆さんは、この企業に投資していないと思います。
何も知らずに投資していた方は残念ですね。
これを機会に売上債権回転期間を覚えてください。
仮に、エフオーアイが粉飾決算をしていたとして、
売上債権のうち売上4ヶ月分に対応する39億円が実在するもので、
残りの189億円が実在しないものだと仮定しましょう。
純資産が143億円ですから、一気に債務超過です。
ちなみに、もうひとつ財務諸表に違和感を感じる点があります。
それは営業CFのマイナスが続いていることです。
しかし、成長企業は、営業CFがマイナスになりがちなので、この点だけ取ってみれば、エフオーアイを投資対象から除外すべきという確信は得られないでしょう。
2010.05.15
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