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公認会計士に学ぶ!銘柄選択に役立つ主要6業界を徹底解説!第1回 日本を代表する「製造業」について学ぼう!④

もう1つは、1株価値は10期平均で見るということですね。これは詳しく見ていきたいと思います。これはトヨタ自動車のバリュートレンドです。初めての方もいらっしゃると思いますので、このグラフの意味を一応確認しておきます。

 

オレンジ色の部分は、要はトヨタ自動車の利益です。利益に一定の係数を掛けて、大体適正な株価、1株価値を計算したものが、このオレンジ色の棒グラフになります。これは1980年頃からの推移を示してます。青色、紺色の線は、これは株価です。データは途中からしか入ってないですけども、赤色の線は売上です。真ん中にある赤の線は、私が気まぐれで引いただけです。

 

このトヨタ自動車のオレンジ色の利益のグラフを見て、どんな特徴があるでしょうか?

 

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そうですね、デコボコ、ブレがあるということですね。つまり、景気循環の影響を受けてるということです。特にリーマンショックのときがひどいですね。でも回復度合いもすごいですね。ただ、長期的に見ればどうですか?右肩上がりですか、右肩下がりですか?どうでしょうか?

 

右肩上がりですよね。目をつぶって世界に思いをはせてください。世界で自動車の需要は増えてますか?どうですか?世界で人口が増える、中間所得の中間層が増えていく、今まで自転車でうろうろしてた人たちがバイクに乗り、バイクじゃなくて車に乗り、家族と出掛けることができるようになる、そんな世界のイメージが湧いてきませんか?

 

道路が今まではガタガタだったのに舗装されてくる、車が走りやすくなる、車が増える、ですね。なので長期で見れば、トヨタ自動車はおそらくまだまだ右肩上がりで業績が伸びていくと思います。でも景気循環の影響を受けて業績自体は変動するんです。これが製造業の企業に対する投資の最も難しいところです。

 

では、皆さんにもう1つ質問します。これも復習を兼ねてですけれども、では、トヨタに投資するとしましょう。今から過去を振り返って「あの頃こうしていたら良かった」みたいなことをちょっと考えてみましょう。

 

トヨタ自動車は2007年頃に過去最高益を上げました。業績は抜群、株価もどんどん上がっていました。この時期に買いたいですか?今から振り返ってですよ。買っていれば良かったですか?買わなくて良かったですか?どうでしょうか。

 

買わなくて良かったですよね。なんとなくわれわれの常識と反しますよね。過去最高益で絶好調のとき、株価もぐんぐん上がってる、そんなときに買わないほうが良かったんですよね。長期で見れば上がっているんですけれども「リーマンショックで赤字になってしまった、その後どうするんだ」と、「苦しいトヨタ、リストラ、どんどんコスト削減」というこの時期、今から思えばどうですか?買ったほうが良かったですか?買わなかったほうが良かったですか?

 

今から思えばですけど、買ったほうが良かったですよね。普通の常識と反してますよね。「トヨタ大赤字。どうするんだ?この先」って言ってるときが、実は買いだったということです。

 

つまり、製造業に代表される景気循環株は、買いどきと売りどきの判断が得てして逆になるということです。逆になるというだけだったら、ちょっと曖昧なので、要は利益について平均線を引いて、その平均線よりも株価が上に行ってるときは割高、株価が下に行ってるときは割安と考えたほうが、投資の判断が結果的に適切になるだろうということですね。

 

なので、1年1年の利益に注目するのではなく、10年平均ぐらいの利益水準に注目しましょうねということです。「今年最高益だったから製造業の会社の株を買おう」、これは良くないということです。なので、1株価値はおおむね10期平均ぐらいで見ていきましょうねということですね。これはもうめちゃくちゃ大事ですね。これで大体失敗します。私も昔、失敗しました。製造業の会社が過去最高益のときに「よっしゃー」って言って買って、その後に下がって。

 

 

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ただ、繰り返しになりますけど、トヨタは長期で見ればすごい右肩上がりのマーケットで戦ってるんです。しかも、その中で世界1とか2位ですから。だから、基本的にトヨタに対する投資というのは、賢い戦略だと思います。ただ、タイミングが難しいということですね。

 

もう1つ、ここからはちょっと違う話になります。今、製造業のA社を投資対象として考えているとします。製造業というのは、当たり前の話ですけども、得意先の会社があります。ここに商品、製品を販売するわけですね。じゃあ、販売する製品はどうやって調達しているか。仕入れ先があるんですね。何を今更という感じですけれども、仕入先から材料とか、部品を買ってきて、それを加工して、あるいは組み立てて、そして製品を作って販売してるわけですね。製造業の特徴はまさにここです。

 

材料とか部品、言い換えれば在庫というものが存在するということですね。これが非常に特徴的です。しかも、得てしてこの在庫は賞味期限みたいなものがない、あるいはとても長いということです。

 

それでは、皆さんに質問です。製造業の会社は、最終的には得意先に商品を売るんですけれども、組み立てる会社、そこに原材料を供給する会社、そこにさらに材料、部品を供給する会社というふうに、こういうふうに何重にも何層にもなっていますよね。材料や部品を供給する会社、こちらを川上、組み立てる会社を川下としましょう。

 

そしたら、質問です。景気が良くなったとき、悪くなったときに影響が業績に特に出やすいのは、川上の企業でしょうか、川下の企業でしょうか?どうですか?これは分かれそうですね。

 

「川下」、「川上」、「川上」、「川下」。結構分かれますね。実際には業界によっても差があるでしょう。が、一般的にはこれは川上の企業のほうが良いときはドンと伸びて、悪いときはドンと悪くなるという傾向にあると思います。(⑤へつづく)

2017.10.19

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