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「初心者にもできる長期投資で厳選銘柄を探そう!」第4回 成長性のある株を探そう!【業種・業界 編】⑥
ということで、ちょっと観点を変えて米国株というのもいいんじゃないでしょうかねということで、今日の4つ目のポイントは、アメリカ株はやっぱり魅力的だろうと。恐らくこれからトランプが今まで引き締めてきた財政を今度は減税する、あるいは公共投資をするっていうことで、少なくとも短期的にはアメリカ国内はすごくよい時代が来るんでしょう、恐らく。
そうなったときにアメリカ国内の株を買うというのも1つの戦略かなと思います。買うときの銘柄選びは日本株と同じ基準で、私がお話ししてきたように、ディフェンシブな成長してる株を割安な株価で買うという戦略でいいと思いますけど。
ということで、最後に質問を紹介したいと思います。今日のセミナーにあたって事前に質問していただいた内容です。ちょっと皆さんも考えてください。
「成長しそうな市場は分かります」。すごいですね。「ただ、その中で本当に成長する会社を見極めるのは難しい」と。「会計的な観点から見て、財務数値の観点から見て、成長しそうな会社、成長してる業界の中でなおかつ勝ち残っていく会社をどうやって見極めたらいいですか?」というご質問です。
皆さんならどう答えられますか?もう成長産業が分かった、食料品だろう、日用品だろう、飲料だろう、分かった。それは分かった。でも、その中で、その市場、業界の中でさらに勝ち残っていく会社はどこなんだっていう、そういう質問です。
まささん、「3期連続増収増益」。いいですね。ぽときちさん、「産業別ETF」、なるほどね。「キャッシュローがいい会社」、bunbunさん。MAEPPERさん、「知名度」。スーパーマンさん、「営業利益が伸び続ける会社」。いいですね。「ROE、利益率」。いいですね。「社長の人柄」。いいですね。そうですね。
いろんな着目する点があると思いますけれども、私が重視してるのは単純です。成長してる業界の中でナンバー1、ナンバー2です。1位、2位っていうことです。もう1つ挙げるならば、利益率です。営業利益率です。同業他社と比べて営業利益率が高いかどうか。この2点です。
食料品でも、いろんな業界を見てみたときに、いろんな企業がありますね。大体トップ企業があるんです。花王みたいな感じでトップ企業があって、2位の企業があって、この辺は利益率も高いんです。利益率も高い。3番手ぐらいから団子みたいなふうになってきて「どうなのかな?」みたいな企業が続いて、最後に小さい規模だけど、すごく収益性が高いニッチな企業とかがあるっていう、大体そんな構図です。
なので、基本戦略はもう王道です。だって、もう拡大していく市場なんだから、そこの業界の中で1位か2位でデーンって座ってたら、もう自動的に拡大していく市場をどんどんどんどん食っていくことができるわけです。
だから、1位、2位を狙う戦略か、あるいは1位、2位とかじゃなくて、ニッチな戦略を取ってる会社。こういう会社は異常に利益率が高いです。利益率が極めて高い。業界のトップ企業よりも高いこともある。それを狙うかどっちかです。というのが、私の答えです。
「成長しそうな市場業界の中でどんな企業を狙うんですか?」。業界の1位、2位の会社。なおかつ営業利益率が高い会社ということです。何がナンバー1っていうのは、これは売上です。すいません。それが抜けて、肝心なことが抜けて。売上がってことです。売上が1位、2位ってことです。そういう会社は得てして利益率も高いですので、売上が1位。シェアと言ってもいいでしょう。売上ないしはシェアです。シェアが1位、2位の会社ということです。これが王道だというふうに思います。
ということで、あっという間の1時間でしたが、どうだったでしょうか?まだあと3分あります。もう1つご質問を紹介しましょうか。「投資先を決定するために利用するツールでおすすめのものを教えてください」。
アクションラーニングですね。アクションラーニングです。アクションラーニングというか、別に他社でそんなものがあればそれでもいいんですが。こういう業績の推移をできるだけ長いスパンで見るということで大事です。3年ぐらいじゃ全然ダメです。
なぜなら、景気の大きな変動は大体10年サイクルで来ますから、10年より長い、少なくとも10年というスパンで業績の推移を見る。そういうツールをぜひご利用いただければと思います。アクションラーニングはいいですよ。月に1000円ですから。安いでしょう。
ということで、皆様、どうだったでしょうか?ご感想をお願いいたします。株って本当に面白いですね。今日の復習を一応しておきましょうか。ざっとだけ見ておきますと、ポイントを確認します。
成長市場を見極めるために最も重要な情報、データは人口です。なぜなら人が消費するから、人が服を着るから、人が家に住むからです。人口が最も大切な要素ですよということが、まず1つ目の最大のポイントでした。
2つ目のポイントとしては、成長業界はこれだということで、国内については医療、介護が成長しそうな気がするんだけど、実際に見ると成長してる企業ってほとんどない。なぜなら、理由はいろいろあるんでしょうが、恐らく価格統制されてる政府の管轄下にあるからということです。
だから、成長産業は本当は国内じゃなくて、海外の衣、食、住に関するマーケットだよということです。なぜなら、グラフで見たように世界は人口がただでさえ増えてる上に、1人当たりGDPが増えてるので、もう追い風の中でさらに猛ダッシュで走ってるみたいなことです。なので、もうここの業界で頑張ってる企業が狙い目なんだよということです。
3つ目のポイントは、あとはいろんな業界を見ていって、特にディフェンシブでなおかつ国内で頑張ってて、トップシェアないし2番ぐらいで、さらに海外でもシェアを伸ばしてる、売上を伸ばしてる会社をじっくり探していきましょう。それって楽しいですよっていうお話です。
最後に、やはり国内の企業だけじゃなくて、アメリカの企業でも比較的投資しやすくて、今までお話ししてきたような条件を満たす企業っていうのがあります。なので、そういう会社に投資するのもいいでしょうと。10年前と違ってアメリカ株って非常に投資しやすくなってるので。ということでした。
誰がアメリカの大統領になろうが、イギリスがEUから離脱しようが、世界の人口は増えてます。世界で消費される食糧は増えてる、世界で消費される衣類も増えてるわけです。もうこのセミナーが始まった1時間前より今世界の人口は増えてるわけです。なので、この大きなトレンドを意識しながら長期投資できる銘柄をぜひ探していきましょう。
では、早いもので1時間経ってしまいましたので、これぐらいにしたいと思います。皆さん、楽しかったですね。それではまた2週間後です。
次は四半期決算の話をします。今までずっと長期の話をしてきましたが、次は若干中期ぐらいの話もちょっとしていきます。四半期決算をどう読み解くかっていう話をしていきたいと思いますので、またお会いしましょう。
ではでは、株式投資を楽しんでやっていきましょう。おやすみなさい。
(第5回 四半期決算の順調な株を探そう!【四半期決算 編】①へつづく)
2017.06.23
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