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「初心者にもできる長期投資で厳選銘柄を探そう!」第4回 成長性のある株を探そう!【業種・業界 編】⑤
では、後半戦に入っていきたいと思います。ここからはいくつか業界を紹介していきます。先にポイントですけれども、株式投資をするにあたってさまざまな業界の市場規模を研究していくことが、株式投資の楽しさじゃないかなと私は思っています。
「へー」っていう、『カンブリア宮殿』を見て楽しく思うような、そういう気持ちです。時間をかけて楽しみながらいろんな業界を見ていきましょうということです。アクションチャンネルのこの業界シリーズを見てる方って、株式投資において、すごく勝率が高いと思います。
ここからいろんな会社を紹介していきます。今この業界の地図を掲載していますが、やはり食、あるいはそれに関連する農、農産物の農がいいですね。
この中で注目してる企業というと、やはりサカタのタネです。
カネコ種苗もいいんですけれども、サカタのタネは実は海外55%持っています。ちょっと株価は高いです。でも、下がってくるまで待てばいいんです。
その他、行きます。今日紹介してないところで言いますと、お菓子はどうですか?お菓子業界です。
お菓子は世界共通です。日本だけじゃないですからね。お菓子業界で海外でも頑張っている企業と言えば、やっぱりカルビーです。ブルボンはちょっとまだ国内中心ですからね。カルビー、亀田、この辺りいいですね。
ちょっと渋いところで、食料品で行きますと、リンゴ酸をつくってる実は隠れた優良企業があります。知ってる人が結構いそうですね。そうですね。扶桑化学工業です。実は隠れたニッチ企業っていうんですかね。4368です。
いろんな食料品に使われています。その他どうですか?アリアケジャパンもいいですよね。畜産系エキスを作っています。スープの素なんかを日本だけでなくて、海外でもたくさん作っています。
ということで、探せば多少あります。今紹介した会社はなんとなく思いつきで話しているように見えるかもしれませんが、探して探して、何回も何回も決算短信を見て、「やっぱりこれかな」っていう企業たちですので、そうそう探してもないですよ。
もちろん、繰り返しますけれど、カルビーとか、扶桑科学とか、アリアケとか、全部戦っている市場はいいんです。でも、1回目や2回目の講義でお話ししたように、割安な株価、もしくはせいぜい適正な株価じゃないとやっぱり投資しちゃダメです。割高な株価で買っちゃダメです。
あるいは、ROEもチェックしましょう。成長してる市場で戦ってても案外ROEが低い企業だってありますので、全部確認してください。成長市場ならなんでもいいっていうことじゃないですよ。
次に農薬業界です。
今私が応援してる企業は苦しんでますけれども、例えば日本農薬があります。農薬専業で海外売上43%です。今苦戦していますが、基本は上りのエスカレーターで戦っている企業です。
あるいはクミアイ化学です。ここも海外売上46%です。世界で農産物がつくられる以上は、必ず農薬は利用されます。その強烈な上り坂の中で戦ってる企業です。「ROEはいくら以上必要ですか?」というご質問が今ありましたが、それは皆さんが期待するリターンです。10%のリターンが欲しければ、ROEも10%以上を狙うべきですね。
続いて行きます。塗料業界です。
これは循環です。塗料って何に使われているかご存じですか?私もそんなによく知ってるわけじゃないんですけれども、塗料は塗るもので、この中に特殊な成分が含まれているわけです。インキはただの色です。塗料っていうのは、その色にプラス特殊な機能があるわけです。
何に使われているかというと、車とか、あるいは家、ビル、船もそうです。なので、使われる対象が循環なんですよね。だから、景気循環の影響を受けるはずです。ただ、この中でも頑張ってる企業はあるんです。
関西ペイントです。海外売上が58%です。あるいは日本ペイントも頑張っています。インキですけれども、DICという会社も頑張っていますので、この辺りは循環だけれども、注目かなというところです。
それから化粧品、トイレタリー業界で、花王の他に世界的に頑張ってる会社はありますか?
「ユニ・チャーム」、「資生堂」、「マンダム」いいですね。ありがとうございます。
ということで、探せば、ゴールドラッシュの世界地図の中で頑張っている企業ってあるんですよね。もう1度見ておきましょうか。世界の人口はこちらです。
このマーケットを狙ってる国、このマーケットを狙っている企業ってあるんです。そういう会社を狙って投資していきましょうねということです。
ということで、ここまでよろしいでしょうか?もう1つ確認ですが、1人当たりGDPが増えてますよっていうことです。人口だけでなく所得も増えてるよということです。
ありがとうございます。オーケーですね。今日は簡単というか、分かりやすいでしょう。前回はかなり数学的やったので、ややこしかったですね。
では、最後にもう少しだけ行きましょう。結局考えていくと、日本のマーケットだけじゃなくて、他にも投資先ってあるんじゃないのっていうことです。
今は楽天さんなんかでも外国株は非常に買いやすくなってきていますので、例えばアメリカの企業、コカ・コーラとか、今実は私はスプリントの株を買っていますけれども、スプリントとか、買おうと思ったら簡単に買えます。
P&Gとかの株を買うこともできます。なので、もちろん日本株は情報量が多くていいけれども、「日本株はちょっとどうかな」と思ったときに、海外の特にアメリカで個別企業を買って長期投資するっていうこともできますので、一度考えてみられてもいいんじゃないかなと思います。
しかも、アメリカ株でも全然知らない株だったら、雑誌とかでたまたま見たアメリカ株とかだったらあまりおすすめしないですけども、コカ・コーラとか、あるいはP&Gとか、我々日常的にすごく分かってるじゃないですか。そのブランドの価値をよく分かってますので、そういう会社であれば投資してもいいんじゃないかなというふうに思います。
その他にも、私は売っちゃいましたけども、VISAカードのビザとか。あるいはちょっと観点を変えると、コマツがいいっていう話をさっきしましたけども、これは循環株ですけれども、コマツがいいんだったらキャタピラーがあります。クボタがいいんであれば、クボタの対抗企業でディアがあります。
(⑥へつづく)
2017.06.22
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