新着情報

  • HOME > 
  • 新着情報 > 
  • 「初心者にもできる株式長期投資」第3回 景気循環株とディフェンシブ株ど…

新着情報

メディア情報

「初心者にもできる株式長期投資」第3回 景気循環株とディフェンシブ株どちらに投資する?②

それでは、景気循環株について、こちらの図をご覧ください。

 

3-3

 

 

 

BtoCのビジネスのイメージとしては、我々個人の消費者がいます。個人が医薬品を買い、使います。あるいは、小売業、コンビニとかを通して、例えば食料品なんかを買います。途中にはいろんな運送会社などを通るんですけれども、こういうものは比較的ディフェンシブな傾向が強いということですね。

 

それに対してBtoBビジネスとはどのようなものかと言いますと、例えば代表的なのは鉱業、石油、ガス、鉄鋼、建設などです。不動産もそうです。輸送用機器、車などもそうですね。こういうものは比較的景気循環株的な性格が強いものになってます。

 

3-2

 

ちなみに、下線を引いてるのがあります。例えば建設機械に下線を引いてますが、これは何かといいますと、このセミナーのシステムを使わせてくださっている直伝さんという会社で月に1回オンラインセミナーをさせていただいてるんですけれども、そこで毎回業界シリーズというセミナーをやっています。

 

そこで取り上げた業界に下線をつけています。直伝さんでやった後は、YouTubeのアクションチャンネルというところに業界シリーズを登録していますので、ぜひ興味のある方はYouTubeのアクションチャンネルの業界シリーズをごらんください。

 

あるいは、直伝さんで、生放送で業界シリーズを聞いてください。じんわりと面白いです。ぱっときらめく面白さはないですけれど、「なるほどな」っていう地味な楽しさがあります(笑)。結構リピートで皆さんに聞いていただいています。

 

「商社はどっちですか?」という質問がありますが、これはなかなか難しい質問ですね。商社に限りませんが、例えば1つの企業でも複数のビジネスをやってる場合があります。例えば商社であれば、資源関係のビジネスをやってる部門もあれば、食料品の卸(おろし)のような、食料品の流通をやってる部門もあります。

 

そうすると、資源の部門は景気循環の影響を受けやすいですが、例えば今、銅や石油の価格が乱高下してますよね。需要とか供給が非常に変動するからです。景気循環株といえますね。それに対して、食料品は比較的ディフェンシブなので、1つの企業の中で景気循環的なビジネスとディフェンシブなビジネス、両方行っているわけです。

 

これは株式投資の観点からどう解釈するかというと、ややこしいです。ディフェンシブなビジネスもあって、景気循環のビジネスもあって、大体6つも7つもいろんな事業をやってるわけです。1個1個見ていくのは面倒ですよね。

 

「三井物産はこのビジネスとこのビジネスがあって、これは景気循環的で、これはディフェンシブで・・・」とか、ややこしいです。なので私は面倒くさいので、商社は全く見ないです。ややこしいですね。

 

ということで、感覚的な話を言うと、今のような形です。もう少しロジカルに言うと、あんまり杓子定規には言えないんですけれども、例えばということで目安にしていただきたいです。

 

3-4

 

 

例えばディフェンシブか景気循環かの見極め方ですが、市場規模が1年ぐらいで前年比10%増、10%減ぐらい市場規模が年によって大きく変動する場合、景気循環株ぽいなというふうに見ます。我々個人投資家は、市場規模の情報って、すぐに手に入らないことが多いですよね。そういうときは、企業の売上を見ます。

 

その企業の5年とか10年間の売上高を見て、1年で前期比10%減の年がある、そんな企業は、景気循環ぽいなというふうに見ます。そして事業内容を見てみて、「あー、景気循環だ」、「BtoBビジネスだ」、「耐久財を扱っている。これはやっぱり景気循環だな」というふうに見ます。

 

そのほか、景気循環のビジネスをやってる会社に多いのは、営業赤字の年があります。逆に、ディフェンシブなビジネスをちゃんとやってる会社は、めったに営業赤字にならないです。そのほか参考とすることとしては、業種です。その企業の業種が何に属してるか。業種っていうのは、前回紹介しました、あの図です。業種別のこの図で一応見比べてください。

 

1-5

 

 

例えば、水産・農林であれば比較的ディフェンシブなビジネスの場合が多いです。また、食料品の場合であればディフェンシブなビジネスの場合が多いです。逆に、例えば鉄鋼業の場合であれば、景気循環的なビジネスの場合が多いと思います。こういう傾向ですけれども、例外がいろいろありますので、一般論ではありますが、この業種を目安にします。これはたぶんダウンロードできると思うので、ダウンロードしてください。プレゼントです。私の力作です。

 

では各論を、いろいろ疑問もあると思うのですが、ちょっと先に進みますね。ちなみに、前回説明したのは、景気循環株、例えばトヨタ自動車、輸送用機器、車です。車は景気循環株だと思います。まず証拠の1つは、これはトヨタの業績です。

 

2-16

 

このオレンジ色のグラフがトヨタの業績、利益の推移をあらわしてますが、大きく変動してますね。では、自動車ってなぜ景気循環の影響を受けやすいと思いますか?

 

そうですね。先ほど私が使った言葉で言いますと、車は耐久財ですよね。1回買ったら、5年、10年、楽勝で使えます。例えば今ちょうど私も秋ごろに車を買いかえようと思っています。

 

でも、例えばここから株価が急落したら、例えば給料が減ったら、「買いかえはちょっと来年でもいいか。車はまだ動いてるし」ってなりますよね。みんなが「ちょっと来年にしとこ」っていうふうになるわけです。耐久財でまだ使えますから、今すぐ換えなくてもいいわけです。

 

皆さんの所得や賞与などが減れば、たちまち買わなくなるものなので、景気循環の影響を受けやすいということですね。皆さん、ぴんときますか?もちろん為替の影響もあると思います。(③へつづく)

2017.05.07

カテゴリ:メディア情報

会員お申込み

公認会計士による株式講座や、著名人セミナーを受講したい方は、会員へご登録ください。

会員お申込みへ

無料会員お申込み

無料会員で、どんな講座か体験できます。
無料なので、まずはお試しください。

講演のご依頼

会員サービスについて

  • セミナー
  • バリュートレンド
  • PFマネージャー

お問い合わせ

バリュートレンド

ページトップへ