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楽天セミナー「初心者にもできる株式長期投資」第2回 株式の価値をどのように計算する?③

 

 —–景気循環株ってどんな株?

 

 ここからがさらに今日の面白いところ、一番面白いところです。景気循環株の話をします。前回景気循環株に投資をするときは気を付けてくださいねという話をしました。景気循環株とは、景気の変動に伴って業績が著しく変動する銘柄のことです。景気の変動をここでは紺色の線で表しています。

 

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景気は良くなって悪くなってを繰り返し、変動します。それに伴って企業の業績も変動します。景気が良くなるとともに、徐々に企業の業績は良くなります。景気が悪化し始めると、それから若干、半年、1年遅れて業績が悪くなります。

 

株価は得てして業績が悪くなるのを先行して、景気とともに、景気の変動に先行するような形で株価は変動します。ですので、例えばトヨタ自動車のような景気循環株は、過去最高益で「すごい、何兆円だ」みたいなことを言っているときに、得てして景気はすでに悪化していて、このタイミングでは一見割安ですが、ここで買うと高値づかみしてしまうわけです。

 

というふうに、景気循環株というのは割安と割高の判断が逆転してしまうのです。ですので、株を買うときにはディフェンシブ株か景気循環株かの見極めが大事です。実際にトヨタの株と業績の推移を見てみましょう。

 

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典型的なのは、やはりリーマンショックの時期です。当時過去最高益を出しており、株価もとても上がっていました。しかし、この時にはすでに景気は悪化しておりここで株を買うと高値づかみしてしまうわけです。つまり、景気循環株の場合は、1年ごとの利益や1株価値に注目していては、投資に失敗してしまうのです。ですので、たとえば過去の10年間の1株価値の平均値という、長い目でみたトレンドを重視しなければ、景気循環株では失敗するということです。

 

例えば、例えばトヨタ自動車であれば、この進行期の予想1株利益は724円です。

 

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そこから過去10年の1株あたりの利益は上図の矢印のように推移していますので、もしトヨタのような景気循環株に投資するのであれば、過去10年のこの1株当たりの利益を足して平均を出します。403円です。この数値に基づいて1株価値を計算すると、だいぶ実態にあった1株価値が算定できます。

 では、実際に計算してみましょう。トヨタの1株当たりの利益が688円です。適正株価はいくらでしょうか。

 

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 まず株の知識のない人は、業種の特徴を考慮せずに、1株利益の20倍で考えます。688円×20で1万3760円が適正株価だと思ってしまうわけです。

 

 でも我々は違います。ちょっと賢くなりましたよね。まず、「トヨタは景気循環株だから、直近の自己ベスト記録の688円で1株価値を計算するのは間違っているのでは?」と考えます。今絶好調のときの1株利益が688円であって、過去10期平均で言えば403円です。この403円を採用するべきです。

 

さらに東証全体で言えば、1株利益に対して株価は20倍を付けていましたが、輸送用機器単独で見ればそうではなく、平均すれば14倍の株価です。ということは、10期平均の403円を取って、かつ業種の特性を考慮した14倍を使うと、403円×14倍で5642円が適正な株価だと分かります。

 

1万3760円と比べると、相当な差になってしまいますよね。倍以上も違います。

 本日現在のトヨタの株価は6,154円です。トヨタの株は割安だとおっしゃる方はたくさんいると思いますが、私の目から見ると、割安ではなく、ちょい割高ぐらいに思います。でも、やはり強い企業なので、長い目で見ると成長していくでしょうから、5年、10年スパンで見れば割安でしょう。でも、今一定時点、過去の実績10年平均から算出したトヨタの株価を見れば「まあまあ、ええとこちゃうの」ということです。

 

皆さん、どうですか?怖いでしょう。この知識があるかないかによって、ものの見方が全然変わってしまうという株式投資の怖さ。でも、だからこそ面白いわけです。なので、もう再三言っていますが、入り口のところでその企業がディフェンシブなのか、景気循環なのかということをきちんと判断しないと、投資判断が全く間違ってしまいます。だから、ここの区別が大事なんです。本当に面白いですね。

(④へつづく)

2017.05.03

カテゴリ:メディア情報

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