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初心者にも出来る株式長期投資!1回目「今のマーケットってどうなっているの?」解説

  アクションラーニングの日根野が楽天証券で講師を務めるセミナー、1回目のテーマは「今のマーケットってどうなっているの?」です。

年始から大荒れの株式市場です。 中国やその他の新興国を震源地として世界が動揺しています。

では長期投資の観点から、この状況をどのように読み解けばよいのでしょうか? 短期的な株価の変動に翻弄されず、長期で投資をするための着眼点を解説します。

 

——そもそも株式、株主とは何か?

 

今日は長期投資ということでいつもより初心者の方向けの内容です。

現在の株価の乱高下で一喜一憂していませんか。

今のマーケットはひどいですよね。 1日当たりの値動きが激しいです。 みなさん今の経済のリスクって何でしょうか。

なぜこんなに株価が乱高下していると思いますか。中国の景気減速、ロシアやブラジルなどの資源国の景気減速、アメリカのシェールガス・・など、 世界的にはリスクがたくさんあり、株価が乱高下する理由はたくさんありますよね。

 

しかし、そんなことよりもっともっと基本的な”大事なこと”があります。 今回はみなさんに根本に立ち返っていただくためにこんな話をします。

株式、株主って何ですか。

 

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会社のオーナーとしての権利を何百万株に分割した1つ1つが株式。 つまり会社の経営権を部分的に買っているということです。

株式を買っていると何かいいことはありますか。配当ですね。 1つ1つのブロックは会社の利益が増えていけばボックスが大きくなっていくわけです。

それに比例して株価の増加、配当の増加が期待できるわけです。 これが本来株式を持つことの意味です。

 

ではみなさん質問です。 ある会社の1株がここにあります。

貯金(純資産)が2000円あります。 この箱に毎年250円の利益が運ばれてきます。

この箱、みなさんいくらで買いますか?

 

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絶対的な答えはありませんが、みなさん利益はいくらか、純資産はいくらかといういうことから考えましたよね。

まさに今の株式市場も同じで、中国の景気がどうとかマイナス金利がどうとか色々ありますが、

一番基本は「この会社がどれだけの利益を稼いでいて、どれだけの純資産を持っているのか」が一番の基本ですよね。一番大事です。

 

私なら、利益250円なので5000円ぐらいかな・・ 5000円で買ったら元を取るのに20年ですね。

 こんな風に他の色んな情報を忘れて会社の純資産の状況をしっかり見ましょう。

これが企業にとって最も基本なファンダメンタルズなデータだからですね。

 

先ほどの会社、利益が年々増加していると仮定します。例えば毎年10%ずつ利益が増加しているとします。25円ずつぐらい。

みなさんちょっと高めにお金を出していいかなと思いますよね。

 

逆に毎年仮に10%利益が減少しているとするとどうですか。買わないとかAを選択するかですよね。

このように単純化すると分かりやすいです。

 

まさに長期投資する場合も同じ考えです。

利益が年々増える企業で、そこそこ適正な、割安な会社の株を買って、値上がりするまで寝かせておく。これが長期投資です。

逆に年々利益が減少する会社は買いたくないですよね。

中国の企業が倒産しようがドイツ銀行が破綻しようが、それは一時的なことです。もっと長期に目を向ける事のほうが大切です。

 

では質問です。

毎年利益が増えていく会社というのはどんな会社でしょうか?

成長企業、需要が多い、海外展開・・色んな意見がありますよね。

これは花王の利益の推移と株価の推移を過去30~40年の表にしたものです。

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オレンジの棒グラフが利益の推移、青色の線グラフが株価の推移です。

どういう傾向がありますか。

総じてみれば利益に連動するように株価も推移していますね。

おおむね連動しています。ここで質問です。

株価があるから利益が決められるのか、利益があるから株価がきめられるのかどちらだと思いますか?どちらが先に動いていますか?

先に動いているのは株価ですよね。ですがそれは利益が減るのを織り込んでいるからです。

株価が上がったから利益があがるということはないですよね。利益があるから株価が決められるのです。

 

では利益が増えていく会社の共通点は何ですか。

色々あると思いますが、私なりの答えは

「成長しているマーケット(市場)を対象(ターゲット)にしている会社の利益が長期に渡って継続して増加する」です。

 

ではものすごく広い目線で行きましょう!

質問です。日本は成長しているマーケットですか?

長期的に見てどうですか。こちらの棒グラフは日本のGDPの推移です。

 

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先ほどの花王の推移と似ていますよね。企業にとっての利益、国にとってはGDPです。(日本にとっての利益だと思ってください。)

日本のGDPはどうなっていますか。横ばいですよね。悲しくなるぐらい。

横ばいかちょっと減っているぐらいですね。この紺色の部分は東証一部の時価総額です。日本のマーケットの株価だと思ってください。日本国の株価です。

 

端的に言えば日本の経済は停滞している。今日のセミナー前にメッセージをくださった方の中から1つ質問を取り上げますね。

「長期投資のメリットを紹介してほしい。日経平均の場合、30年ぐらいのチャートをみると5~7年おきにピークを繰り返し、ふかんすればむしろ下降していると思います。

これはアメリカのダウ平均とは違うところで日本の場合はもしかしたら長期投資は構造的に向かないのかなと思う。」

 

はげしく同感です。日本マーケットは長期的に見て成長していないし、日本株全体にインデックス投資をしても利益は出ないです。

では、日本株にインデックス投資をしている一番大きな機関投資家はどこですか?日銀、GPIFですね。

残念ですが、我々の株は日本株で運用しても増えないですよね。

年金資産も25%ぐらいですから1/4部分は長期的にも増えない、合理的に考えるとそうなっていくはずです。

 

じゃあなんで日本の経済は停滞しているのでしょうか。大きな原因の1つに人口減少、少子高齢化があげられます。

なぜ人口が減ると経済が停滞するのでしょうか。消費が増えないし、食べ物が少しで良くなるし・・色んなものの需要が減りますよね。

2060年、8600万人ぐらいになるという予測があります。今から4000万人ぐらい減るわけです。

服も食料も家も、なにもかも4000万人分少なくて済むわけです。経済は縮小するはずです。

 

これは過去の日本の人口と将来の予想です。2010年ごろをピークに人口全体が減ってきています。

 

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日本は減少しています。昨日よりも今日、日本の人口は少ないです。

さらに補足するとグラフの赤色の部分、これは65歳以上の方の人口です。水色は15~64歳の人口です。緑色が14歳までの人口です。

 

ここからどういう傾向が読み取れますか。寂しいですよね。少子高齢化ですよね。

要は65歳以上の人口が増えてしまうと経済の消費が活発にならないですよね。この水色の線グラフが生産年齢人口割合総人口に占める青色の人口の占める割合です。

ピークがバブル期です。1989年ごろです。だいたいこの生産年齢人口がピークになる時、株式市場のピークが来ると言われています。中国もピークは通り過ぎましたね。

徐々に少子高齢化が進んでいる事が背景にあるので、日本は長期的に経済成長しないし、日本の株式市場全体は伸びないです。

 

なので日本株でインデックス投資をするのは伸びないです。日本株に投資するのであれば、ポシャルズにみれば毎年利益が増える企業に投資する、それが一番大事ですね。

 

では次に世界のGDPに目を転じてみましょう。

これが世界のGDPの推移です。どんな傾向が見て取れますでしょうか。線グラフは世界の株式の時価総額です。株価の合計です。

 

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右肩上がりですよね。すごく下がっているときはリーマンショックです。

リーマンショックは悲観すぎましたよね。でも長い目で見ればGDPは伸びていますね。

じゃあなぜ世界のGDPは伸びていっているのでしょうか。人口増ですね。

世界の人口グラフをご覧ください。

 

右肩上がりですね。じゃあみなさん世界のGDPはこの先どうなると思いますか?

少なくとも我々が生きている間は増え続けるでしょう。

世界全体で見ればGDP.人口ともに増加し続けるのだから、経済は発展し、世界全体の株式の価格は上がっていくはずです。

なので今の世界の人口、GDPのトレンドを見た後で、今の世界経済のリスクを見ていきましょう。

 

中国の債務リスク、資源国の資源の価格の低下、景気にとってはマイナス要因です。ただこれらのリスクは先ほどのスケールの大きなトレンドの中では

一過性のものですよね。なので長期投資を考えるからには直近のリスクを考える以前に、まずは世界経済全体がどういうトレンドを示しているかをとらえることが大事です。

 

結論からすると、どんな会社に投資すればいいのでしょうか。

やはりグローバル企業に対して投資するのが一番基本だと思います。そういう企業に投資しておけば、どんな直近のリスクがあって日経平均が下がったとしても世界経済は伸びているので安心できますよね。

利益が増えていく会社に投資しましょう!それは日本国内だけではなく、世界へ拡大しているマーケットへ進出している会社に投資するべきです。

そうすれば短期的な株価の上下に振り回されず投資できると思います。

塩漬株でも毎年利益が増えていく会社なのであれば持っていればいいのです。

これが長期投資です。

 

次回は「株式の価値をどのように計算する?」をお伝えします。

 

2016.02.26

カテゴリ:セミナー情報

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