新着情報

  • HOME > 
  • 新着情報 > 
  • 「初心者にもできる株式長期投資」第5回 投資対象として有望な業種・業界…

新着情報

メディア情報

「初心者にもできる株式長期投資」第5回 投資対象として有望な業種・業界はどこか?④

もう1つ、BtoBビジネスか、BtoCビジネスかということです。BtoBというのは、対企業です。対企業のビジネスと対コンシューマー、消費者に対するビジネスですね。どちらのほうが皆さんお好きですか?

 

どちらも魅力があると思うのですが、私ならBtoCのビジネスをやっている企業がいいと思います。なぜでしょうか?なぜBtoCビジネスのほうがいいのでしょうか? BtoBは企業相手なので、とりあえずうるさいですよね。

 

クレームなどをいっぱいするだろうし、要求してくる品質も高いと思います。それに比べれば、個人はやさしいです。もちろん手を抜いていいっていうわけではないですけれど、BtoBビジネスだとなんでも「相見積もりをとって」となるし、高い品質水準を求められて、専門の品質管理みたいな人がいて、納めた商品について品質を満たしているかどうか、チェックされますよね。

 

それに比べれば、BtoCの個人を相手に、もちろん品質の高いものを提供するんだけれども、そういうビジネスのほうがいいでしょうね。

 

それから、その他で言うと、シェアの変動が緩やかか激しいかというところです。シェアの変動が激しいビジネスって、例えば何が思い当たりますでしょうか?

 

ゲームですね。ビールはシェアの変動が激しいような気がしますが、そこまで激しくないんですよね。ゲームなどの激しさに比べれば、全然激しくないんです。なぜだと思いますか?

 

ビールや、例えばマヨネーズなどもそうですよね。キユーピーマヨネーズを使っている人が、ある日突然ケンコーマヨネーズにはなかなか変えないですよね。一夜にしてシェアが変動するということはないです。

 

なぜなら、習慣があるからです。好みや習慣があるから、BtoCビジネスは激しくシェアが変動しそうで実はなかなかしないんですね。それに比べれば、例えばゲームはそもそもみんな1年、2年で飽きますから、すぐに他のゲームに乗りかえることができます。なので、シェアの変動が非常に激しいです。

 

ですので、シェアの変動が激しいビジネスはやはり予測が難しいです。今年すごく儲かっていても、来年も儲かっているかどうかという予測が難しいです。ですのでどちらかといえば、シェアの変動が緩やかな企業を私は狙っていきます。

 

それからもう1つ、企業の投資の大小です。

 

9

 

これは少し会計的になりますが、非常に大事なので見ていきたいと思います。実はバフェットさんが非常に重視しているといわれている指標です。有形固定資産と営業利益の比率です。

 

例えば、200の利益を得るため、設備投資をして毎年200の利益を得たいとします。そのために1000の有形固定資産を買ったら200の利益が出るよという会社と、2000の投資をしたら200の利益が出ますよという会社と、どちらのビジネスのほうがいいでしょうか?

 

Aですよね。1000投資して毎年200返ってくるほうがいいですよね。

 

ちなみに、法人企業統計という統計調査がありまして、その統計調査から私が試算すると、日本の全体としては、大体この割合は何%ぐらいだと思いますか?営業利益÷有形固定資産、計算すると何%ぐらいだと思いますか?

 

日本平均で大体四捨五入して17%です。要するに、平均すれば、100の投資をすれば1年間で17の営業利益が返ってくるというのが日本平均です。

 

では、例えば先ほどから話が出てきているサントリーがどれぐらいかというと、27%です。味の素は少し低くて19%です。そして、後で紹介しますが、花王は50%です。100投資したら次の年は営業利益が50という、そういう数値が出ているわけですね。

 

もっと恐ろしい会社があります。ファーストリテイリングは93%です。しかも、これは今回下方修正しましたが、下方修正後の営業利益で計算してこの数値です。驚異的ですね

 

。今「そんな会社ばっかりだとマイナス金利を導入して金を借りてくれない」というコメントを頂きました。そうですね。おっしゃる通りです。こういう会社はもう借入の必要がないですね。

 

ですので、あくまで社会全体の話ではなく、株式投資という観点で考えていますので、話をもう一度元に戻すと、少ない設備投資でたくさんのリターン、営業利益を得られるビジネスが魅力的だよということですね。そういう業界に投資できるといいよねということですね。

 

あっという間に時間が経っています。次はまた大事な話をしていきたいと思います。

 

成長する有望な業界として、先ほど最も声が一番上がったのが、8番、医薬品です。医薬品業界は大きく分けると、新薬メーカーとジェネリックメーカーに分けています。いずれも成長、ディフェンシブ、成長、ディフェンシブと分類しています。

 

10

 

この裏付けを見てみましょう。皆さんが直感的に感じているのは正しいです。日本の人口の中で65歳以上の人口だけをプロットしたのがこの図です。

 

11

 

2015年、今はこの縦線のところです。人口動態を見れば、65歳以上人口はこの先、明らかに増えていきます。大体2050年頃まで65歳以上人口は増えます。医薬品を消費する人たちの約半数は65歳以上人口ですので、最も医薬品を消費する65歳以上の方たちがこの先、日本ではどんどん増えていきます。なので、間違いなく医薬品業界は成長業界でしょう。ここまでよろしいでしょうか。

 

でも、この業界には落とし穴はないでしょうか?

 

そうなんですよね。この業界は実はちょっと難しいところもあって、売価が薬価という形で国の規制を受けているということです。薬価という縛り、規制があるということです。

 

日本政府は薬価をどうしたいのでしょうか?そうですね。下げたいですね。なぜなら日本は大赤字だからです。債務がいっぱいあるから下げたいところです。

 

ですので、長期的に見て日本政府がとるであろう政策は、医薬品メーカーに対して生かさず殺さずをしたいはずです。それが国民負担という意味では一番軽くなるわけです。

 

(⑤へつづく)

2017.05.24

カテゴリ:メディア情報

会員お申込み

公認会計士による株式講座や、著名人セミナーを受講したい方は、会員へご登録ください。

会員お申込みへ

無料会員お申込み

無料会員で、どんな講座か体験できます。
無料なので、まずはお試しください。

講演のご依頼

会員サービスについて

  • セミナー
  • バリュートレンド
  • PFマネージャー

お問い合わせ

バリュートレンド

ページトップへ