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「初心者にもできる株式長期投資」第3回 景気循環株とディフェンシブ株どちらに投資する?⑤

そうですね。投資っぽい言葉で言うと、中間層、そこそこ豊かな人たちが今、世界、特にアジアで激増しています。今までは、貧しく外食もできなかった人々、食うや食わずであった人々も、経済が豊かになることでどんどん中間層になる人が増えています。なので、人口の増加のペース以上に、今、世界では食のマーケットが大きくなっているということですね。1日1食、2食だった人が3食になるっていうこともあるでしょう。

 

少し統計の数字を見ていくと、なんとなくイメージがわきますね。逆に、例えばこんなデータも見てみましょう。

 

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国内の印刷関連の製造品の出荷額の推移です。これを見て、皆さんに質問ですが、日本の印刷業界の規模ですけれども、どれに当てはまると思いますか?今のグラフの形を見て、縦軸でいうとディフェンシブか、景気循環か。横軸で見ると、成長か、成熟か、衰退か。どこに当てはまると見ますか?

 

そうですね。このグラフを見る限り印刷業界は、波打っていますけれど緩やかですから、前年比10%を超えるような増減ってなかなかなさそうなので、印刷業界はディフェンシブで衰退かなと読み取れますね。

 

少し戻りますが、質問です。先ほどの世界の食市場、加工食品、外食市場、これはどうですか?先ほどのマトリックス、縦はディフェンシブか、景気循環か。横軸が成長か、成熟か、衰退か。

 

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そうですね。ディフェンシブで成長です。「うーん、どうかな」って考えるのは苦しいですが、株式投資の面白いところですね。

 

では、世界の自動車販売台数を見てみましょう。

 

 

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少し期間は短いですけれども、どうですか?おそらく、景気循環で成長ですよね。このように統計のデータなどを見たり、いろんな情報、そして自分の中の生活感覚をつなぎ合わせながら、「やっぱり自動車は景気循環やな」と、「世界的に見れば、さっき見たように中間層の人が増えて、車に乗れる人が増えていくので成長だろうな」というふうに見ていくわけですね。面白いでしょう?

 

次は、新設住宅着工戸数を見てみましょう。

 

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住宅マーケットですね。これは戦後からのデータですけれども、これを見て、住宅マーケットの現在はどう見ますか?いろんな読みとり方があると思いますし、いろいろな意見があっていいと思うのですが、私が見るに、トレンドとして衰退トレンドで、なおかつ、年によって結構波が大きいので、循環で衰退だと思います。

 

ですので、国内の住宅メーカーは長期投資に向かないですよね。10年後、20年後の人口は間違いなく減っています。住宅市場、日本の住宅マーケットも間違いなく小さくなっていくので、国内で住宅をつくってる会社は長期投資に向くはずがないですよね。

 

でも、もちろんそういう会社も我々の生活の役には立つし、私だって家に住んでいますし、大切な、必要な企業なんですが、ただ長期投資の対象として見たときには不適切だということですね。恐らく、今までの事実をつなぎ合わせるとそうとしか考えられない。このようにして見ていきます。面白いですよね。

 

ここまでのポイントを確認しますと、縦軸と横軸をちゃんと見極めてくださいねということです。なぜそれが大事かというと、まず縦軸は、ディフェンシブか景気循環かを見極めないと、割安と割高の判断が全く逆転してしまうからです。

 

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割安と割高の判断ができなくなってしまうから、景気循環かディフェンシブか、見極める必要があるということですね。横軸は、成長産業であれば、1株価値が増えていく可能性が高いからです。1株価値は前回やりましたよね。株価は長期的に見れば、1株価値に連動するんだよ、だから1株価値が増えていく会社を買おうよと言いました。

 

では、どんな会社の1株価値が増えていくのか。端的に言えば、成長産業を対象にしている企業の1株価値が増えていくわけです。だから、それぞれの企業がどんなマーケットを対象にしているのかが大事なわけです。ここまでいいですか?

 

将来の1株価値を予測するために成長か成熟か衰退かを見極める必要があるということですね。よろしいでしょうか。ここまでついてきていただいてるでしょうか?きょうの内容は私も話しながらですけども、ほんとに面白いです。長期投資の醍醐味ですよね。面白いなって思いますね。

 

じゃあ、私たち、アクションラーニングとしてどういう銘柄を推してるかといいますと、基本的にはディフェンシブで成長してる企業、成長ステージ、成長マーケットを対象にしてる企業です。なぜディフェンシブな株がいいのかということですけれども、最も我々にとって常識的に予測しやすい人口がベースになるからです。

 

つまり、将来予測が非常にしやすい。ディフェンシブな銘柄、例えば食料品、日用品を商品として売っている会社は、将来の需要が非常に予測しやすいので、我々は推してるわけです。それと関連しますが、イノベーションが緩やかで、結果的にシェアの変動も緩やかだからです。

 

例えば、あした突然日本中のみんながNTTドコモをやめてソフトバンクに乗りかえてるというのは、まず考えられないですよね。例えば、今日まではキユーピーマヨネーズを使っていた人がみんな、明日突然ケンコーマヨネーズにかえる、ということも絶対にないですよね。キユーピーマヨネーズを今日使ってる人は、明日もキユーピーマヨネーズを買います。味の素を使ってる人は、明日もやっぱり味の素を使う。

 

我々の生活習慣に根差していて、なかなかシェアが動かないわけですね。だから、非常に予測がしやすいわけです。(⑥へつづく)

2017.05.10

カテゴリ:メディア情報

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