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友人の会社での騒動、権力争い、恐怖

友人が相談にきた。

友人の勤めている会社で、権力争いが繰り広げられているというのだ。
(上場企業ではない。)

現社長の経費節減、設備投資抑制派(守りの戦略チーム)と
副社長の積極投資派(攻めの戦略チーム)との対立だ。

友人もその権力争いに巻き込まれてしまっているというのだ。

話を聞いていると、どちらの派閥の主張にも一理ある。

ただ、互いの主張は、もはや会社の将来のためではなく、
権力争いのための手段となってしまっている。

要するに、彼らにとってみれば、自分たちが権力を握れるかどうかが重要なのであって、どちらの戦略が会社にとって良いのかは、どうでもよいのである。

このような対立が起きているのは、友人の会社だけでなく、日本全国にたくさんあるだろう。

経験則から言うと、なぜか斜陽産業に属する会社にこのような対立が多い。
おそらく、従来の価値観(経営戦略)が通用しなくなり、社内に閉塞感が充満してくると、社内の別の人間に対する攻撃という形で閉塞感を発散しようとする組織の力学があるのだろう。

企業経営だけでなく、政治の世界にもこういう対立があるのかもしれない。

こういう対立で一番損害を受けるのは、末端の従業員だ。

権力争いがエスカレートし、感情的な意思決定が行われる。
その意思決定はたいてい失敗に終わり、従業員のボーナスがカットされたり、昇給がストップしたり、最悪の場合はリストラだ。

全く愚かだ。

全くもって愚かだ。

しかし、これは人間の本質なのだ。

自らの地位やプライドを守るために、感情的に対立する。
そのためであれば、全体最適などそっちのけ。

彼らを支配するのは、喪失に対する恐怖である。

既得権益を喪失することに対する恐怖、
優れた人間だというセルフイメージを喪失することに対する恐怖。

恐怖は人間を感情的にし、
不合理な行動に駆り立てる。

権力争いに躍起になる傲岸不遜な経営者も、
その面の皮を一枚剥げば、
喪失の恐怖に顔を歪めた弱い人間なのである。

自分を振り返ってみる。

今、手にしているものを失う恐怖、
ポジティブなセルフイメージを喪失する恐怖・・・

想像するだけで居てもたってもいられないくらい怖い。

私も、エゴを剥き出しにして権力争いをする面々と、
本質は同じである。

まずは、この恐怖心とじっくり向き合うことを大切にしたいと思う。

2007.12.01

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