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シャマラン監督、覚醒
M.ナイト シャマラン監督の映画が好きだ。
私は映画の専門家ではないから、あくまで素人感覚での思いではあるが、好きだ。
シャマラン監督の映画で有名なのはやはり『シックスセンス』だ。
このほかにも、『アンブレイカブル』『サイン』『ヴィレッジ』『レディインザウォーター』などがある。
私が好きなのは『サイン』そして、『レディインザウォーター』だ。
それぞれの作品に関する詳しい話は置いておいて、シャマラン監督の映画がなぜ好きかというと、
クライマックスで、主人公たちが「自分とは何者であるのか?についての大切な気付きを得る」からだ。
自分自身に対する覚醒と言ってもいいだろう。
物語の始まりから中盤までは、主人公たちが自分自身に対してどこか居心地の悪さのようなものを感じている。
自分自身の在り方に対する違和感のようなものだ。
しかし、物語のクライマックスで、主人公の自己認識が劇的に変化するのだ。
「今まで気付いていなかったが(あるいは今まで敢えて気付こうとしてこなかったが)、
私のあるべき在り方とは、こうなのだ」
という認識の変化が行われるのだ。
この気付きと、物語のクライマックス(どんでん返し)が同時に行われるため、
いっそう鮮やかにその変化が印象に残る。
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「自分探し」「本当の自分とは何か」
といった疑問を胸に、旅に出たり、いろいろなことに手を出して試行錯誤を繰り返す人が少なくないが、
私はこのようなことに対して否定的だ。
なぜなら、本当の自分といったものは、どこかに探しに出かけて見つけられるものではなく、
既に今の自分自身の奥底に在るからだ。
本当の自分を見つけるためには、旅に出たり、目新しいことに手を出すのではなく、
今の自分自身の境遇を見つめ直し、感謝し、
今、目の前にある課題に一生懸命取り組むことで見えてくると思うからだ。
シャマラン監督の作品も然り。
主人公の気付きは、主人公自身が自身のこれまでの人生を振り返ることで得られる。
決して自分探しの旅の中で発見されるのではないのだ。
私も今の自分の在り方を振り返ってみる。
今の自分が全てではないし、まだまだ成長していくことができる。
しかし概ね、自分らしいやり方で日々を過ごしていると感じる。
毎日が充実して、楽しく、幸せに感じられるからだ。
年末あたりに、もう一度シャマラン監督の映画を観なおしてみよう。
2007.12.15
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