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☆★Action Learning メールマガジン☆★
『ACTION ◆エクスプレス』
2010年 3 月 25 日 第034号
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目次
1. 「キリンホールディングス」(2503)
「アサヒビール」(2502) 担当:ほたる
2. 「I Love Your 決算!」 担当:ほたる
3. 【交流会】開催のお知らせ
(3月27日(土)京都・キャンパスプラザ 10:00~12:00)
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こんにちは! アクションラーニングです。
アクションラーニングは、株式投資による資産運用方法を、
分かりやすく! 長期的なプログラムで!学習するための学校です。
“自分の大切なお金を、損をせず、しっかり着実に資産運用していきたいな…”
と考えている方に、ぜひ知っていただきたいです。
このメルマガは、読者の皆さんにアクションラーニングのことをもっと知って
いただくとともに、日常の中に溢れている「株」につながるお話を、スタッフたちが
提供していこうという目的で、発信しています(^^)
今週のテーマは、「I Love Your 決算!」
決算書には、それぞれ企業の個性が出るモノ。
お気に入りの決算書を作成している企業を取り上げて、「ここの、こんなところが素
晴らしい!」と紹介します。
それでは、今回のメルマガをお楽しみください…(*^_^*)
ご意見・お問い合わせ:
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(文責:ほたる)
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■□■ 1.「キリンホールディングス(2503)・アサヒビール(2502)」 ほたる
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こんにちは。
今週の 「I Love Your 決算」、担当はお久しぶりです、ほたるです。
私は、キリンホールディングスとアサヒビールの2社をご紹介します!
キリンホールディングスは、ご存知、飲料メーカーのキリンのことです。
キリンとアサヒの、このラインナップでお気づきのこととは思いますが、そうです、
この2社と言えば、ビールです。
私は、お酒に絶望的に弱いので、残念ながらビールのおいしさはわかりませんが、
今から少し前の15~20年ほど前、この2社の間で家庭用ビール市場をめぐり壮絶なバ
トル
が繰り広げられました。
それまでキリンの「ラガー」が独占していた市場に、アサヒの「ドライ」がぐいぐい
食い込んできたからです。98年には、アサヒの「スーパードライ」は、ラガーを抜
き、
ビールシェア首位に立ちました。
「コクがあるのにキレがある」生ビール、「スーパードライ」は、洋食化の進む当時
の日本の食卓に
合わせて開発されたビールでした。時代のニーズに合わせ、「にがくて、コクがあ
る」ラガーとは違う
味わいを提供したのです。
しかしドライ人気に火をつけたのは、この味わいだけでなく、消費者が気軽に買いや
すいように、
スーパーやコンビニ等へ流通の充実化を図ったこと、これら店頭に置きやすいよう
に、手に取りやすい
ように缶ビール化をすすめたことも挙げられます。
それまで、酒店による瓶ビールの宅配という形式が主だったビール市場では、このア
サヒがもたらした変化
は革新的だったのです。
今では、第3のビールと呼ばれる新しい商品が出てきたり、様々な流通の骨組みも
整って、
私たちは気軽にビールを手にしています。しかし、今の、少し前にあったこのような
出来事が
今日につながっているのだと思うと、ちょっと感慨深いですよね。
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■□■ 2. 「I Love Your 決算!」 ほたる □■□
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今回のキーポイントは、「お酒に弱いはずのほたるが、どうしてこんなにビール
の歴史を知っているの?」という点です。
実は、この“キリンとアサヒのビールシェア戦争”は、私が大学生の時に、講義で
学んだ内容なのです。
私は何を隠そう経営学部の出身なのですが、専門がデザインだったため、
大学にはデザインを学ぶために進学し、経営学の授業に対しては「難しそうでいやだ
なぁ」
というイメージしか持っていませんでした。
しかし、1回生の最初で受けた「経営学入門」という授業の、第1回目の講義でこの
ビール戦争に
ついて先生の話しを聞き、「え!意外におもろいやん。経営って数字ばっかりを追う
んじゃなくて、
世の中とつながることでもあるんや!」とびっくりしたことを覚えています。
というわけで、「キリンホールディングス(2503)」と「アサヒビール(2502)」
は、
私が人生で初めて、決算書を読み、そして決算書の内容を比べた、2つの企業です。
とても思い出深い企業です。
ちなみに、キリンとアサヒのビールシェアをめぐるバトルを決算書を通してのぞくと
以下のようになります。
※「会社四季報」1999年第3集/夏号より
【98年度 売上高・営業利益】
キリン:1兆1,478億円 480億円(売上高の4.2%)
アサヒ:1兆0,284億円 730億円(売上高の7.1%)2年連続増益増収の数字!
→→→アサヒの猛攻にキリンが圧迫され、売上高が減少。にもかかわらず、
工場設備の減価償却費・労務費・販売促進・広告費等がそれに見合うだけ減少しな
かった。
よって、キリンは営業利益の割合が減少。→経営効率の悪化を示す。
【98年度 経営利益・有利子負債】
キリン:550億円 130億円
アサヒ:506億円 3087億円
→→→キリンは過去にプールした剰余金が豊富で、事実上の無借金経営が実現してい
た。
それに対し、アサヒは借金による急成長が図られたきたことが読み取れる。有利子負
債
が重くのしかかり、それに伴う支払い利息が、経営利益を少なくしたと思われる。
→財務体質ではキリンが優勢。
決算書は企業の体質が隅々まで分かりますね…。会社のカルテみたいです。
今現在の2社の決算書と比較して、それぞれの経年変化を追い、見比べてみるのも
また面白いと思います!
興味が出た!と言う方はぜひお試しください~☆
ほたるでした!
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