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Q1.季節株は儲かる??                                          アイコン一覧へもどる

講師

ジューンブライドという言葉を御存知でしょうか??梅雨の時期である6月は結婚が多いとかなんとかってやつです・・・


・・・実は私の妹がこの6月に結婚しました。まさにジューンブライドです。
父も母も寂しい想いをしているのだろうなと、考える機会が増えました。

それはさておき、この記事を書くに当たって、
「ジューンブライド」という言葉があるくらいだから、
「梅雨の季節が、はじまると・・・」
「結婚式場(テイクアンドギヴ・ニーズ(4331))が儲かる!?」
のだろうと思って調べてみると、意外な事実に気づきました。

厚生労働省が発表している平成18年度「婚姻に関する統計」のうち「月別にみた婚姻件数」を見ました。

 

Q.婚姻件数の多い月は何月だと思いますか?

ジューンブライドの6月?

A.実は、3月と11月でした。


逆に
Q.婚姻件数の多い月は何月だと思いますか?

A.答えは1月と8月です。

梅雨の6月だからといって、結婚式場(テイクアンドギヴ・ニーズ(4331))が
特別儲かるわけでもないし、特別儲からないわけでもないのですね。

というわけで、
「梅雨の季節がはじまると、結婚式場が儲かるのかと思いきや、特別儲かるわけではない!」

テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)を取り上げましたが、

ハウスウェディングを全国展開しているテイクアンドギヴ・ニーズ。

ハウスウェディングを展開していくためには
多額の初期投資が必要であるほか、維持修繕にも相当な費用がかかります。

さらに立地の良し悪しによって不採算店が出てくることが避けられません。

とてもリスクの高いビジネスモデルだと思います。

結局株価が上がる要因は、季節が云々という一過性のものではいけないということでしょうか。

1つの事に取り組んでいる企業と多くの事業をもつ企業があります。

結論言いますと、私は、一つのことを集中している企業が好きです。

その代表的な例を挙げてみます。

まず、多角化企業代表の総合商社「三菱商事」

かっこいいですね~~。

三菱商事のセグメント情報を見てみると・・・

むむむむむ。。。

イノベーション事業、新産業金融事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、生活産業。
実に7つもの事業を展開しているのです!

しかも、それぞれが、良く分かりません!

鈍感な僕も、うすうす気付き始めました。

もしかして、三菱商事を理解したいなら、普通の企業7社分の労力が必要なんじゃないか?
ということです。

やーめた。めんどくさい。

やっぱり、簡単に分析できる企業じゃないと、めんどくさがりの僕には無理無理。

ということで、見つけたのが、マニーという会社。

セグメント情報を見てみると、「当社グループは、医療機器の製造及び販売を業としており、 単一事業を営んでおります。従って、当該事業以外に事業の種類がないため、該当事項(セグメント情報)はありません。」

ああ、なんて素晴らしいんでしょう。三菱商事の7分の1の労力で、分析できてしまうじゃないですか!

めんどくさがりの僕にピッタリの企業です。

 

セグメント情報というのは、有価証券報告書の連結財務諸表の後ろに記載されている情報です。

企業の事業内容をいくつかのセグメントに分類して、セグメントごとの売上高や利益を開示してくれているのです。

両社の違いをもう少し数字の面で確認していきましょう。

総資産 三菱商事 10兆円
マニー 170億円(三菱商事の0.1%)

売上高 三菱商事 6兆円
マニー 90億円(三菱商事の0.1%)

経常利益 三菱商事 3,800億円
マニー 34億円(三菱商事の0.8%)

時価総額 三菱商事 4兆円
マニー 400億円(三菱商事の1%)

こうして比較すると、売上高等の観点から
三菱商事 : マニー = 1,000:1
くらいの規模の違いがあることが分かりますね。

三菱商事のように売上高10兆円という規模になろうとすると、複数の事業を展開せざるをえないのです。
(もちろん、そうでない企業もありますが)

僕のようなめんどくさがりにとって、大企業はとても分析する気が起こらないのです。

もう一社、一つのことに取り組む企業を紹介します。

「ダイセキ(9793)」です。

ダイセキは産業廃棄物処理の大手企業で、土壌・水質汚染の中間処理を行っている企業です。

わかりやすく言えば、汚れた土や水を分解し、きれいな土・水にする。
そのときにきれいにできなかったものは、埋立場に持っていく、というものです。

近年エコだから買い換えようとか、エコ商品を買ってエコポイントをもらおうとか、
どうも自分の中で腑に落ちないことが多くあります。

私自身は、今の世の中が何でもエコと言われる状況に若干の疑問を抱きながらも、
このように企業として廃棄物処理に一貫して取り組み、かつ利益まできちんと 出している企業に対しては素直に応援したい気持ちになります。


それよりも、買い換えによるゴミを減らすことの方が大切なのでは、とか、
いいものを長く大切に使うという日本人の美意識はどこに行ってしまったのか、とか、いろいろなことを考えます。

 

逆説的ですが、ダイセキが土壌処理や水質処理をたくさんして儲かっている世の中はまだまだ理想にはほど遠く、本当はそういった産業廃棄物の量ができるだけ少なくなるような世の中が理想なんですよね。

ちなみに自己資本比率は78.1%と、優良な状態ですね。

産業廃棄物処理業に属する同業の上場企業としては、
タケエイ(2151)、フジコー(2405) 、アミタ(2490)などがあります。

 

アクションラーニングでは、株初心者に方にも分かりやすく、株の面白さを伝え、良い株の見分け方を楽しみながら学んでいただけます。

 

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