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物質的豊かさと精神世界

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今の日本は、物質的な豊かさに関する限り、相当な豊かさであることは間違いないと思う。

豊かだなあ、と日々感じる。


こんなことを言うと不謹慎かもしれないが、
食糧不足に悩む地域の子どもたちの映像をテレビで見かけると、
「自分や自分の子どもは、食べるご飯のある豊かな国に生まれてよかった」
と強く思う。

と同時に、
「自分や自分の子どもが豊かな国、日本に生まれてきたのは単なる偶然にすぎない。
 だからこそ、食糧不足に悩む国の子どもたちに対してできることは何かないか?」
と感じる。

 

しかし、豊かな国、日本には深刻に不足しているものがある。

それはうまく表現できないが、精神的なものだ。

2006年、2007年は特にそれが現われていたと思う。


テレビを見ていると、そう感じる。
なぜそう感じたかというと、細木数子さんや江原さんといった方が非常に幅広く支持されているからだ。

詳しく細木さんや江原さんの番組を見ているわけではないが、
細木さんは、伝統的な日本の価値観・美学のようなものをはっきり、ズバリおっしゃっている。
今の番組を数十年前に放送したら、全く支持されなかっただろう。細木さんのおっしゃることは当時の日本では全く当然のことだったのだから。
裏を返せば、今の日本人が数十年前の伝統的日本の価値観を欲しがっている、もしくは懐かしんでいるということだ。

「数十年」という表現を使ったけれど、実際には日本の価値観というのは二千年近くの歴史に裏打ちされたものであるから、
実際には二千年分の深みがあると思う。

 

江原さんは、精神世界の話をされる。特に、霊・オーラの話をされている方だ。
今の日本人は、物質的なものではなく、霊的なものに対して何かを求めている。
裏を返せば、今の日本人が霊的なものから遠く離れてしまっているということだろう。

霊的なものというと、おどろおどろしく感じてしまうが、
私の日本人としての感覚で言うと、最も霊的なものは、自然だろう。

万物に霊が宿っているというのは多くの日本人が持っている感覚だろうと思う。

そのことの象徴が、ご飯を食べるときに手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」をすることにも表れている。
自然という霊的なものに対する感謝の気持ちだ。

 

株式投資という極めて物質的な事柄に関するサービスを提供している私が言うのも妙だが、
今の資本主義は行き過ぎていると思う。
日本という独特の歴史・文化の国において、欧米で作られた資本主義という制度はうまく機能しない部分があるのだろう。

2008年は、精神世界の比重が高まるのか?

残念ながら、私はそうは思わない。

いっそう資本主義の原理が先鋭化し、精神世界はないがしろにされるだろう。

そして、ますます日本人の精神が乾き、細木さんや江原さんのような方が続々と現われてくるだろう。

宗教も、ますます広がるだろう。

 

今の日本に対する危機感を、どれくらいの数の人が、どのくらいの強さで感じているのか、よく分からないが、
私自身の認識はこうだ。


非常事態宣言 日本丸、沈没中
(大きい船なので沈むまでには時間がかかるが、確実に船内に浸水している。
 船底のどこに穴があいているのかは、誰にもわからない。)

 

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