新着情報

  • HOME > 
  • 新着情報 > 
  • 「初心者にもできる株式長期投資」第3回 景気循環株とディフェンシブ株ど…

新着情報

メディア情報

「初心者にもできる株式長期投資」第3回 景気循環株とディフェンシブ株どちらに投資する?③

この景気循環の影響を受けやすい、受けにくいということについて、もう少し直感的に説明をして理解を深めていただきたいと思います。

 

例えば、毎月100売れる商品があるとしましょう。小売業の人が毎月100売っています。100在庫しているわけですね。小売の人は100在庫してるんですけど、小売の人に売るために卸売の人がやっぱり100在庫してるわけです。「毎月100売れるから、毎月100を手元に持っておこう」ということですね。

 

なるほど、卸売の人が毎月100買ってくれるので、製造メーカーさんも「じゃあ、毎月100つくるよ」ということで100を持ってるわけですね。製造メーカーさんはつくるために原材料を使います。

 

原料提供会社、ベンダーさんも、「メーカーさんが毎月100買ってくれるから、100の材料・原料を用意しとこう」というふうにして、みんなが100ずつ売れる前提で準備してるわけですね。

 

ディフェンシブな商品、例えば食料品とかだったら、毎月100食べてて、みんな100売れて、景気が良かろうが悪かろうが、とにかく100売れるんですよ。みんな100食べるわけです。

 

ところが、例えば自動車みたいに景気循環的なものだとどうでしょうか。例えば、リーマン・ショックが起きました。そうすると、今まで毎月100売れていたのが、「いやいや、10でいいです」となるわけですね。そしたら、みんなたちまち困るわけです。

 

小売の人にしてみたら、「100個売れるはずが、10しか売れなかったから90も余った」。小売の人はどうするかというと、「いやいや、卸売さん、100、別にもういらないです」と、仕入れない、買わないですね。卸売の人はメーカーになんと言うか。「いや、もう買わないです」。

 

原料メーカーになんて言うか。「いや、買わないです」っていうふうにして、需要が減れば小売から卸売、卸売からメーカー、メーカーから原料メーカーにどんどん波及していくわけです。需要が減れば、たちまち川下から川上までどんどん影響していきます。

 

では、皆さんに質問です。この小売、卸売、メーカー、原料メーカーの中で、景気が悪くなって、今まで100個売れてたのが10しか売れなくなった、このときに最も困るのはどの人たちですか?どの人たちが最も売上減の影響を大きく、そして長期間にわたってダメージを受けるでしょうか?

 

答えは原料です。10売れました、小売はまだまだ在庫を持っています。でも、それから翌月には例えば90個ぐらい売れたとしましょう。よかった、小売はこれで在庫がゼロになったから、「じゃあ仕入れましょうか」と、卸売の在庫がはけました。例えば50ぐらいはけました。

 

でも、まだメーカーのほうには在庫があるから、「いやいや、まだメーカーは全然持っといてくれていいよ。100のままでいいよ」。原料メーカーも「いや、まだ100のままでいい」っていうふうにして、景気が底を打って改善するまでの間、景気がよくなるまでの影響が波及するのが最も遅いのが川上の原料メーカーなんです。

 

だから、影響を受けやすい。なので、我々消費者から遠い企業であればあるほど、景気循環の影響を受ける可能性が高い、受ける影響が高い場合が多いです。なので、例えば先ほどの図ですけれども、第5回のときに詳しく説明しますが、川下の個人とか企業から遠い存在であればあるほど、例えば鉱業とか、石油・石炭製品とか、鉄鋼も遠いですね。

 

川上に行けば行くほど、景気循環的な影響を受けやすいということです。つまり、投資が難しいということですね。面白いですね。ビジネスを理解することが投資につながるっていうのが面白いですね。

 

では、もう1つ皆さんに質問です。原料メーカーのような景気循環の影響を受けやすい会社に投資するときに注意しないといけないことってなんだと思いますか?もちろん1株価値の話もしてるんですけれども、景気循環の影響を受けやすい会社って、投資するときに絶対に気をつけなければならないことがあるんですよ。なんだと思いますか?

 

そうですね。要は、景気循環の影響を特に受けやすい、原料メーカーとか、川上の企業は、景気が悪化したときにたちまち大打撃を受ける可能性があるので、絶対倒産しないっていう財務の強さが必要なわけです。

 

だから、景気循環株で、しかも川上のほうの会社なのに財務が健全じゃない会社なんて買うと、たちまち景気が悪化したときに「倒産するんじゃないかって心配になるわけです。なので、もう少し具体的に言えば、一般的に製造業のほうが、自己資本比率が高い必要があるということです。

 

ということで、ここまでで景気循環株とディフェンシブ株の違いとは何かということをお話ししてきました。ビジネスの特性なんかも注意しながら話をしてきました。ここまで大丈夫ですか?ありがとうございます。

 

やっぱり株式投資で面白いのは、単にディフェンシブか景気循環かっていう言葉だけではなく、その裏にあるビジネスの仕組みとか、川上と川下でこんな違うんだよとか、BtoCビジネスとBtoBビジネスでこれだけ需要に違いがあるんだよみたいなことに思いをはせるというのか、そういうのを知るというのがすごく面白いですね。

 

これはチャートを見てるだけで売買していては気づけない面白さだと私は思ってます。もちろん「こんなの全然面白くないよ」っていう方もいていいんですよ。そういう方も必要です。マーケットにはそういう人も必要なんですけどね。

 

では、横軸の話にいきます。

 

2-14

 

 

成長、成熟、衰退のこの話ですね。横軸の話です。横軸は、これも非常に大事です。横軸を見る上で最も大切なことは、人口です。その次に大切なことは、過去のトレンド、その企業のトレンド、売上のトレンドです。3つ目が経済統計です。ただ、これはなかなかしっくりとくる統計がない場合も多いので、いまいち使いづらいところです。

(④へつづく)

2017.05.08

カテゴリ:メディア情報

会員お申込み

公認会計士による株式講座や、著名人セミナーを受講したい方は、会員へご登録ください。

会員お申込みへ

無料会員お申込み

無料会員で、どんな講座か体験できます。
無料なので、まずはお試しください。

講演のご依頼

会員サービスについて

  • セミナー
  • バリュートレンド
  • PFマネージャー

お問い合わせ

アクションラーニングのテキスト

ページトップへ