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楽天セミナー「初心者にもできる株式長期投資」第2回 株式の価値をどのように計算する?④

 

―事業計画を考慮する

 では、さらにもっと緻密に1株価値を計算していこうと思います。会社の事業計画を見ていきます。会社のホームページなどを見ると、経営者が向こう3年の中期経営計画や、向こう10年の中期経営計画などを出しています。その会社の経営計画を使えば、さらに経営者目線で1株価値を評価できるわけです。

 

例えば1株利益が今100だとします。しかし中期経営計画によれば、これが来年は110になって、次の年は120になって、次の年は140になって・・という計画があるわけです。経営者を信じるなら1株価値を140で計算してあげれば、より会社の実力、会社の成長性を加味した1株価値が計算できるわけです。

 

このメリットは、割高だから除外していた銘柄も、成長性を考慮すると投資対象に入ってくるということです。その後、夢破れたときには大きな損失が待っているので、危険ですけどね。このように会社の経営計画に基づいて1株価値を計算して投資をすると、どんどん主観的な要素が増えてくるので、将来性を過大評価してしまうリスクもありますね。

 

少し補足します。これは弊社の会員さま向けのセミナーでしか話をしたことがないんですけれども、もっとマニアックな業種、例えば金融業、生命保険などになりますが、特に生命保険の業界においては、会社がヨーロピアン・エンベディッド・バリューという、適正な企業価値を自分たちで算出してくれています。

 

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これはある生命保険会社ですけれども、この会社はきちんと自分たちで計算をして、「我々の会社の事業価値は179億、財産価値は145億、合計すると324億だ」とIRで出しています。これは会社全体の数値ですから、これを発行済株式数で割ると、会社の全体の価値に基づいた1株価値が出せるわけです。これによって割安、割高を判断していくことが出来ます。

 

 今回のセミナーの前半では、まずざっくり言えば1株価値は利益×20、EPS×20だよということをお話しました。利益の20倍の株価が大体妥当だよ。これは国の中でも同じことが言えて、国の場合は0.7倍だよという話をしました。後半の最初のほうでは「いや、×20は少し乱暴だ」と、業種ごとにPER、付いている株価の倍率というのが違うので業種ごとの特性を考慮してあげるべきだよということが1つ。

 

もう1つは、トヨタを例に挙げて、景気循環株については、直近の利益ではなくて過去平均である程度トレンドを見て1株価値を計算しないと、株価に倍以上も差がついてしまいますねという話をしてきました。皆さん、いかがですか?

 

 ここからは今回皆さんからセミナー中のいただいた質問に、いくつかお答えしていこうと思います。まず、「割安な株を買ってずっと上がりません。なぜでしょう?」という質問です。

 

非常に多い質問です。皆さんも割安な株を買って全然上がらない経験ってあると思います。私もあります。特に昔はよくありました。なぜかというと、割安な会社の過去10年の利益を見ると大抵利益が増えていないのです。成長性がないわけです。こういう会社の株価は、確かに理論株価はもっと高いのですが、実際の株価は低いまま低迷してずっと割安ということがあります。なぜでしょうか。

 

今日の理論に当てはめていくと、もう成熟しきって利益が伸びない会社はいずれダメになっていくんでしょう、マイナスになるんでしょうと考えられるわけです。ですので、株価は万年割安のまま上がらないんです。なので、長期投資をする上で絶対に外せないのは、「利益が増えていく」ということです。

 

 1株価値がどんどん増えていく株を買うのが長期投資です。買ったら放置しておけばいいのです。こういう株を割安、もしくは適正な株価で買うわけです。

 

例えばどんどん1株価値が増えていっている会社があるとしましょう。例えばファーストリテイリングです。もう毎年の利益を見たら、すごく優秀な、右肩上がりで伸びているんです。でも、株価があり得ないほど高いです。だから、長期投資しないんです。長期投資で欲しいですが、高過ぎるから買わない。

 

逆に、例えばソフトバンクなんかは、もう誰が見ても明らかに割安ですよね。基本的にスプリントの再建が失敗するという前提での株価形成になっていると思いますので、安いと思います。話を元に戻しますが、こうやって1株価値がどんどん増えていく会社を買って持ち続けるのが長期投資です。

 

 なぜ1株価値が増えていくことが大事かというと、例えば今割安な株を買ったとしましょう。株価が上がりません。1年持ちました、上がりません。もう1年待ちました、上がりません、むしろ下がりました。でも、これは2年前と今では違います。

 

なぜかというと、会社の利益は増えていっているでしょう。だから、買ったときは少し割安だったのです。次の年、利益は増えたけれど、株価は上がらなかった。だから、結構割安だなと考えます。次の年、利益はさらに増えた、1株価値はさらに増えたけれども、株価は増えなかったとします。もう誰が見ても明らかに割安です。さらに利益が増えても株価は上がりません。

 

もう誰が見ても割安だというふうに、あるべき株価と実際の株価の乖離が出てきますよね。こういうときは絶対いつか上がるわけです。誰だっていつかは気付きます。なので、1株価値が増えていく株を買うということが大事なわけです。それも、少なくとも適正な株価か、できるだけ割安な株価で買うということです。

 

バフェットさんがそうですよね。こういうことをやっているわけです。優良な株をみんなが悲観的になったリーマンショックのときなどに、さっと買っていますね。

 

 次は「長期投資とは言いつつも損切りのタイミングはあるのですか?」という質問です。長期投資については、基本的には自信があれば損切りというものありません。なぜかというと、我々は1株価値がどんどん増えている会社を買うわけです。長期投資で大切なことは、株価の推移ではなく、1株価値、利益が増えているかどうかに注目することです。買った株の株価が割安のまま上がらない、としびれを切らすのではなく、1株の価値、利益をしっかり見極めることが大切なのです。

 

 最後に、「過去の利益も大事だけれど、将来のことも大事ですよね」という質問です。その通りですね。過去に利益が増えていた会社でも、将来も利益が増える会社を買わなければいけません。そのような会社の見極め方は第3回・4回で取り上げていきます。

 

 ということで、皆さん、どうですか?面白かったですか?いかがでしょうか?長期投資、特に5年、10年というスパンでの予測をしてきました。ちなみに、今日トヨタの適正株価を考える際、10期平均の株価を取りましたけども、大体景気循環は5年から10年のスパンで起きますので、目安にしています。

 

 次回は、ディフェンシブと景気循環の見極め方、そしてずっと利益が増えていく会社はどんな会社か、その共通点を解説します。

 

 成長マーケットでディフェンシブなビジネスをやっている会社が、将来、来年も再来年も5年後も10年後も1株価値が増えていく可能性が高いということですね。そういう話をします。第4回は、さらに上乗せして1株価値が増えていく会社の中でも劇的に1株価値が増えていく会社の共通点は何かという話をしていきます。株式投資は面白いですね。

 

(第3回 「景気循環株とディフェンシブ株のどちらに投資する?」へつづく)

 

 

2017.05.04

カテゴリ:メディア情報

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