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「初心者にもできる株式長期投資」第1回 今のマーケットってどうなっているの?③

—–成長マーケットはどこにある?

 

では、ものすごく広い目線で行きましょう。大きな世界に光を当てて、どんなところに成長しているマーケットがあるのかということを考えてみたいと思います。

 

質問です。日本は成長しているマーケットですか?

 

食料品、外食、医療、介護、いろんな業界がありますが、総じて見たときに日本のマーケットというのは成長していますか?

 

日本のマーケットには周期があります。景気には変動があるので、2~3年とか、数年のスパンで見れば景気が良くなる悪くなるというのはありますが、日本を長期的なトレンドとして見てどうでしょうか?

 

こちらをご覧ください。棒グラフは日本のGDPです。

 

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さっきの花王のグラフと似ていると思いませんか?企業にとっての利益は、国にとってはGDPです。日本のGDPはどうなっていますか?

 

悲しくなるぐらいに横ばいですよね。この紺色の線グラフは、東証1部の時価総額です。少し乱暴ですが、日本のマーケットの株価だと思ってください。

 

端的に言えば、日本の経済は停滞していますよね。

 

ちょうど今日、セミナーの前にメッセージをいただきました。

 

「長期投資のメリットを説明してほしい。日経平均の場合、30年ぐらいのチャートを見ると、5~7年おきにピークを形成し繰り返し、俯瞰すればむしろ下降している。これはアメリカダウ平均とは決定的に違う点です。日本の場合はもしかしたら長期投資は構造的に向かないのではと思える今日この頃です」

 

というメッセージですが、激しく同感です。

 

日本のマーケットは長期的に見て成長してないです。だから、日本株全体にインデックス投資をしてもおそらく長期的に利益は出ないです。

 

今、この日本株にインデックス投資をしている、すごく大きな機関投資家といいますと、どこですか?

 

「GPIF」ですね。おそらく我々の年金は日本株で運用しても残念ながら増えないです。

 

年金資産の大体25%ぐらいを運用していますから、年金資金の4分の1部分は長期的に見れば増えないですね。合理的に考えると、そうなっていくはずです。

 

ではなぜ日本の経済、GDPは停滞しているのでしょうか?

 

人口減少ですね。なぜ人口が減ると経済が停滞するのですか?

 

そうですね。消費が増えないからです。単純な話ですが、日本から人が減ると当然それだけ消費は減ります。例えば食べ物も減りますよね。

 

2060年、日本の人口は8600万人ぐらいになるという予測があります。今から4000万人ぐらい人口が減るわけです。

 

ということは、2060年、今から45年後は、日本国内で消費される食料は毎日4000万人分ぐらい少なくて済みます。

 

服も4000万着ぐらい少なめでいいわけです。だから、経済は停滞、縮小するに決まっていますよね。

 

これは、日本の人口の過去の推移と、将来の予測です。

 

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大体2010年頃をピークに人口が減ってきています。昨日よりも今日、日本の人口は少ないです。今日よりも明日、日本の人口は少ないです。

 

さらにもう少し補足しておくと、このグラフの赤色の部分、これが65歳以上の方の人口です。

 

水色の部分が15歳から64歳の人口、そして緑色の部分が14歳までの人口です。どのような傾向がありますか?

 

少子高齢化ですね。緑色の部分が減って、あるいは水色の部分が減って、赤色の65歳以上の方が増えていることがわかります。

 

65歳以上の人口が増えると、経済の消費が活発にならないですね。この線グラフは生産年齢人口(水色の部分の人の割合が全人口に対してどれぐらいの割合を占めるかというグラフ)ですが、このピークが大体バブル期、1989年頃です。

 

大体このピークが来る頃に株式市場のピークが来るというふうにいわれています。中国もこれを通り過ぎましたね。

 

まとめると、日本は少子高齢化が背景にあるため、長期的に経済は成長しないし、日本の株式市場全体は伸びないです。

 

なので、日本株でインデックス投資をするというのはあまりよくない戦略だと思います。日本株に投資するなら、毎年利益が増えていく会社に投資する、これが長期投資の大原則です。

 

ここまでお話ししましたことが長期投資をする上での基本になります。

 

会社の1株当たりの利益、あるいは日本の人口推移のことなしに長期投資を考えること自体ができないので、ちょっと遠回りをしているようですが、こういう話をしています。

 

では、次に世界のGDPに目を転じてみましょう。これが世界のGDPの推移です。

 

gdp

どんな傾向が見て取れますか?

 

この線グラフは世界の株式の時価総額、株価の合計、株価の時価総額です。右肩上がりです。

 

も株価が暴落しているところがありますね。これはリーマンショックです。でも、リーマンショックがいかに悲観的すぎたかというのは、ここから感じ取れませんか?

 

だって、GDPはこんなにすごいペースで増えていっていたわけですよね。ちょっと停滞した時期もありましたが、また戻していますよね。

 

それなのにリーマンショックの時、株価はめちゃめちゃ下がったわけです。みんなちょっと暗い気分になり過ぎたわけです。でも、長い目で見れば、GDPは増えているということですね。

 

じゃあ、なぜ世界のGDPはこんなに増えていくのでしょうか?人口増ですね。世界の人口を見てみましょう。

 

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日の出ですね。日の出というほどではないかもしれないけど、まだ午前中ぐらいですね。まだまだこれからお昼ご飯というぐらいの時間帯ですよね。

 

世界全体もいずれは高齢化していきます。たぶんその頃にはテラフォーミングしているんでしょう。宇宙にみんな住みに行っていると思います。そちらでまた新たな人口爆発が起こっていると思います。

 

例えばですけど、このグラフの右端のほうに来るころには、火星で人口爆発が起こるとか、そういう時代がたぶん来ているんでしょう。

 

これは元気が出ますね。これが世界の人口動態です。これが背景にあるからこそ、先ほどの世界のGDPの推移があると言えます。このグラフの右の方は予測です。

 

では皆さん、世界のGDPはこの先どうなると思いますか?未来の世界のGDPってどうなると思いますか?

 

少なくとも今ここにいる我々が生きている間は増え続けるでしょう。絶対に増えると思います。

 

なので、皆さん、ここまでのお話で分かるように、世界の経済はこれから確実に増えていくので、世界全体で見れば、株式の価格は絶対に上がっていくわけです。

 

短期的には悲観して下がるかもしれないけど、長期的には株価は必ず上がります。

 

なぜなら、世界の経済は必ず発展していくからです。なぜなら、世界の人口が増えていっているからです。(④へつづく)

2017.04.26

カテゴリ:メディア情報

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