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「初心者にもできる株式長期投資」第1回 今のマーケットってどうなっているの?②

—–株式、株主とは何か? 

 

少し話は逸れますが、皆さんに投資の一番の基本に立ち返っていただくために、こんな話をします。「株式、株主とは何か」という話です。

 

株式とは何かというと、この大きなボックスが会社、株式会社で、例えばトヨタ自動車だとすれば、この会社のオーナーとしての権利を何百万とか、何百万株とかに分割した、この1つ1つが株式なんです。

 

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つまり、すごく部分的にですけれども、会社の経営権を買っている。これが株式です。

 

株式を持っているとどんないいことがありますか。配当ですね。会社の利益がどんどん増えていけば、少しずつこの1つ1つのボックスが大きくなっていくわけです。

 

そうすると、株価がそれに比例して上がっていくと期待できるし、配当も増えていくと期待できるわけです。このボックスが、少しずつですけれど成長していく。

 

これが株式です。一番当たり前な話ですが、これが本来株式を持つということの意味です。

 

では、その基本に立ち返って皆さんに質問いたします。今、ある会社の株が1株ここにあります。

 

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この1株を1つの貯金箱と思っていただいてもいいでしょう。このボックスの中に今1株当たりの純資産、お金が2000円入っています。

 

そして、この会社は1株当たり毎年250円の利益を運んできてくれます。ここに毎年200円が入ってきます。

 

では、この会社のこの株を皆さんが買うときに、いくらぐらいまでお金を出しますか。A・1000円、B・2000円、C・5000円、D・7000円。どうでしょうか?

 

いろんな意見があっていいと思います。皆さん、1つはこの利益がいくらかということをやはり気にされたと思いますし、貯金箱の中に何が入っているか、純資産がいくらかということも気にされたと思います。

 

それぞれの考えでAとかBとかCとかDという意見を持っていただいたと思うんですが、これはまさに今の株式投資、株式市場も同じです。

 

中国の景気がどうとか、マイナス金利がどうとか、そういう経済の動向に目を向けるのもいいのですが、一番基本はこの会社がどれだけの利益を稼いでいて、どれだけの純資産を持っているのかということです。

 

この会社であれば、私なら、利益が250円なので5000円ぐらいかなと思います。

 

なぜかというと、5000円で買うと、20年ぐらいで元を取れる。だから、最高でも5000円ですね。7000円はちょっと厳しいかなというふうに思います。

 

このように、まず他の余計な情報を全部忘れて、会社の利益と純資産の状況をちゃんと見ましょう。これが長期投資です。

 

なぜなら、これが一番基本の、もっとも企業において基本のファンダメンタルズなデータだからです。

 

では、皆さんに追加で質問です。条件を1つ加えます。

 

さきほどの会社なのですが、毎年利益は一定だと言いました。でも、そこの仮定を変えましょう。

 

利益が年々増加していると仮定します。例えば10%として毎年25円ずつ利益が増加していく会社だとしましょう。そうしたら、どうでしょうか。いくらぐらいまでお金を出していいでしょうか。

 

おそらく皆さん、ちょっと高めにお金を出してもいいかなと思うようになってきましたよね。逆に、利益が減少しているとしたらどうでしょうか。

 

仮に毎年25円ずつ利益が減少していく会社だとしましょう。いくらまでならお金を出しますか?

 

「買わない」または、「A」を選びますよね。このように単純化すると、すごくクリアに考えられます。

 

これまでの話を総合すると、利益が年々増えていく会社をそこそこいい値段、安い、適正な値段や、ちょっと割安な値段で買いたいのです。

 

逆に、利益が年々減少していく会社はあんまり欲しくないですよね。長期投資というのは、利益が毎年少しずつでも増えていく会社の株をそこそこ適正な値段で買って、あとは寝かせておくということです。

 

なので、中国の企業が倒産しようが、ドイツ銀行が仮にデフォルトしようが、それは一時的なことなわけです。もっと長期のことに目を向けることのほうが大事です。

 

—–毎年、利益が増えていく会社はどんな会社?

 

それでは、皆さんに質問です。

 

毎年、利益が増えていく会社というのは、どんな会社ですか?

 

皆さん、どんどんいい意見が出てきますね。まず、先ほど「花王」という意見が出てきたのでちょっと見てみますが、これは花王という会社の利益の推移と株価の推移を過去30年から40年を表にしたものです。

 

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オレンジの棒グラフが利益の推移です。そして、この青色の線グラフが株価の推移です。

 

どういう傾向が見てとれるでしょうか?

 

若干逸脱する部分もありますが、総じて見れば利益に比例する、連動するように株価も推移しているということです。

 

ここで大事なのは、利益があるから株価が決められるのか、株価があるから利益が決められるのか、どちらが先かということです。どちらが先ですか?

 

そうです。株価が先に動いていますよね。でも、それはなぜ株価が先に動くかというと、利益が減るというのを読み込んでいるからです。なので、正解は利益です。

 

利益が上がるから株価も上がるわけです。

 

例えば、赤矢印あたりの株価に注目してみましょうか。株価は利益が減るより前に下がっています。

 

だから、株価は確かに利益が減るよりも先に下がっているわけです。織り込んでいってるわけです。

 

でも、それはあくまで利益が減るから株価が下がったのであって、株価が下がったから利益が減るわけじゃないです。なので、企業がどれだけ利益を出すかということが大事なのです。

 

先ほど質問しましたように、では、利益が増えていく会社の共通点は何でしょうか?

 

その答えはいろいろあると思いますが、私なりの答えはこうです。

 

成長しているマーケット、市場です。マーケットというのは株式市場ではありません。

 

例えば食料品マーケットとか、成長しているマーケットをターゲットにしている会社の利益が長期にわたって継続して増加する。これが私の考え方です。

 

私の考え方ですって改めて言うほどでもなく、当たり前ですよね。端的に言えば、長期で利益が増えていく会社に投資すれば儲かる。

 

では長期で利益が増えていく会社はどんな会社かというと、成長しているマーケットを対象にしている会社だということです。(③へつづく)

 

2017.04.25

カテゴリ:メディア情報

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